The vekshin(ヴェクシン)です。
新型コロナウイルスの蔓延で在宅時間が増えたけど、ゲーマーにとってはむしろ通常運転の今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
もしこれを読んでいるあなたがゲーマーだったらまさに天啓。なんとごろ寝しながら健康的にゲームできるアイテムを発見してしまいました。
そのアイテムはこちら、LGのプロジェクター、PH550Gです。
皆さんは普段、どんな環境でゲームをプレイしていますか?
昔ながらのテレビ(モニター)に繋いでプレイするスタイル? Switchみたいに携帯機でゲームをプレイ?
これまで私は椅子に座ってモニターに映してプレイしていました。
長時間ゲームをする人なら分かると思いますが、椅子に座ってゲームすると、ずっと座ってるとお尻が痛くなってくるし、太ももの血管を圧迫するし、目が悪いので自然と猫背になるし…体に良くない上に、しんどいんですよね。
そこでもうちょい楽な姿勢、ごろ寝でプレイしようと思うわけです。
ごろ寝と一口に言っても3パターンあります。
- 横向き :テレビだと画面を真っ直ぐ見られないし、浮いてる方の腕が痛くなってくる
- うつ伏せ:肘が痛いし、かといって体を地面にベターッとつけると、顎とかが痛い
- 仰向け :そもそもテレビ見えないし、携帯機だと腕がしんどい! もはや筋トレ!
このように、楽にゲームしたい→ごろ寝でプレイ→苦行!! という本来の目的からむしろ遠ざかってしまうのがこれまでの常識でした。
ではこれを解決するにはどうしたらいいか。答えは単純。画面が天井にあればいいんです。
そしてそれを実現するのがプロジェクターです。
テレビを天井に設置するのは困難でも、映像を天井に投影するのはそこまで難しいことではありません。
しかし、プロジェクターと言っても天井に投影できるものは限られています。
なぜなら、ほぼすべての機種で投影レンズの反対側に電源ケーブルや映像ケーブルを挿し込む穴があるから。
このようにケーブル接続側が地面に当たってしまうので、このままでは天井投影は出来ません。
この空間を確保するためのアイテム、それは三脚です。(デカいやつじゃないのでご安心を)
三脚にプロジェクターを設置すれば、映像を天井に投影できるし、地面とプロジェクターとの空間も確保できます。
注意点として、すべてのプロジェクターや三脚が天井投影に対応しているわけではありません。それぞれどれなら良いのかをご紹介します。
プロジェクター
プロジェクター選びの条件は3つ!
- 三脚穴がある :無いと三脚に固定できない
- 軽い :重いと三脚に設置したとき、転倒して最悪破損
- サイズが小さい:地面との距離が小さいとケーブルが接続できない
これらは必須条件です。
最低条件をクリアし、しかもゲーム用に最適な
- 十分な明るさがあって、部屋に少し1窓全開とかだと流石に難しいです光が入ってきても使える
- 内蔵スピーカーの音量・音質が悪くなく、別途スピーカーとか接続しなくていいので手軽
- イヤホン端子があり、ブルートゥースに対応しているので、音質にもこだわれる
という条件を満たす商品を探した結果が、PH550Gです。
まず、本体裏面に三脚穴があります。ど真ん中にあるので設置したときの安定感もピカイチ。本体重量が650gと1kgを余裕で切る軽さなので、重さが問題になることはまず無いでしょう。
サイズ感はXboxのコントローラーとほぼ同じくらいで、十分にコンパクト。横長で縦が短いのも、三脚への設置を考えると有利に働きます。
コンパクトだけど端子ももちろん揃っており、イヤホン端子があるほか、ブルートゥースにも対応。
画面の明るさも必要十分。太陽光が入ってくるor室内灯が思いっきり光ってるというような、高級プロジェクターも真っ青の悪条件下でなければそこそこいけます。
一番キレイに見えるのは真っ暗なときですが、保安灯程度ならもちろん大丈夫。プロジェクターの明るさ設定を最大にして、シーリングライトの明るさ設定をうまく調節すれば、ある程度部屋が明るくてもプレイできます2なるべく綺麗に映したいなら部屋を暗くすることを推奨。
ちなみにこのプロジェクターは550ルーメン3すべての方向に放射される「光の明るさの量」を表す単位。数値が大きいほど明るいの明るさですが、このルーメンという単位はなかなか曲者です。
この下にちょっと詳しめに書きますが、読むのがめんどくさい人は、とりあえず「ルーメンの数値だけで明るさを判断すると危険」とだけ理解して読み飛ばしてください
ルーメンは、「すべての方向に放射される」光の量を表す単位です。
深く考えずに読むと、つまり数値が大きければいいってことでしょ!って思いがちなのですが、そこが落とし穴です。
販売する側に立って考えると、数値が大きいほうが買ってくれるのは分かっているので、なんとかこの数値を大きく見せようとするわけです。
例えば
- 投影面じゃなくて光源の明るさを測定する
- 実測値じゃなくて理論上の最大値を表記する
- 投影面上の最も明るい場所4懐中電灯で壁を照らしたとき、中心が最も明るく、端は暗くなるのと同じことがプロジェクターでも起きるそうですの数値を表記する
といった手法が用いられることがあります。
プロジェクターの明るさとして重要なのは、投影面が明るく、かつ明るさのムラ無く表示されているかどうかですが、ルーメンではそれが分からないということです。
そこでANSI5アンシ。American National Standards Instituteの略。米国国家規格協会が定めた。ルーメンという単位が定められました。これは、投影面を9分割し、その明るさの平均を数値にしたものです。
プロジェクターの比較をする上で本当に知りたかった数値を知ることができるのが、ANSIルーメンということです。
しかしANSIルーメンを表示している会社はまだ少ないので、比較できる製品が殆どないのが現状です。(書いてあればラッキー!くらい)
そのため、絶対に失敗せずにプロジェクターを購入しようと思ったら、信頼できる会社の製品を選び、レビューにもしっかり目を通し(サクラチェッカーも使おう!)、可能なら家電量販店で現物を見て購入する。ここまでしなければなりません。
ただ、そこまでするのは面倒くさすぎるので、一つ指針を示すとすると、ANSIルーメンが最低200以上ある製品なら、部屋をきちんと暗くしていればまずまずの満足感は得られると思います。
ANSIのついていないルーメンで比較するなら、同じ会社の異なるプロジェクターを比較するときのおまけ情報として利用するくらいにしておきましょう。
解像度は1280 x 720ということで、ちょっと低い数値に思えますが、Switchの大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALを3時間ほどプレイしてみたところ、画質自体は問題ないと感じました(「融合!」の項目に動画データを掲載しています)
おそらく、画面までの距離が遠いのが原因だと思います。ワンルームの部屋だと、どうしても自分と画面との距離が近くなりがちですが、天井投影なら必ず240cm程度の距離が開くため、解像度がそれほど高くなくても気になりにくいのだと思います。
なお、映し出される画面は、床に三脚を置いて投影した場合、概ね75インチ相当6床から天井まで240cm程度の一般的な天井の高さの場合になります。
一般的な一人暮らし基準だと、モニターは24インチ、テレビが24か大きいと32インチぐらいが多いらしいので、面積にすると最大約10倍ほど大きな画面でプレイできるということです!
65インチテレビって軽く10万円以上するので、プロジェクターはその点ではコスパ高いです。
インチ | 縦(cm) | 横(cm) | 面積(cm) |
24 | 30 | 53 | 1,584 |
32 | 40 | 70 | 2,816 |
75 | 93 | 166 | 15,470 |
また、ステレオスピーカーを内蔵しているので、接続がめんどくさい人も安心。音質にこだわりたい方はブルートゥース接続対応のスピーカーも使用可能です。イヤホンも使えて言うことなし。
しかも、モニターと違って光が直接目に入ってこない(壁に反射した光を見てる)から、目にも優しいらしいです。
Amazonでの新品価格は約45,000円ですが、中古品なら32,000円前後で販売されています。
それではプロジェクターはこのくらいにして、次は三脚を見ていきましょう!
三脚
三脚と言えば
こんなゴツいのをイメージする人も多いかもしれませんが、ご安心ください。
今はコンパクトなミニ三脚がたくさん出ています。
サイズが小さくて軽いので、出しっぱなしでも圧迫感は少なめ。しかもプロジェクターと投影面(ここでは天井)が離れている方が画面を大きく写せます。
でもミニ三脚なら何でも良いわけではありません。
選ぶときのポイントは3つあります。
天井投影するにはプロジェクターを真っ直ぐ上に向けないといけませんが、多くのミニ三脚では45度程度が限界で、鉛直上方向に向けることが出来ません。
また、あまり高さが低いと、地面との空間を確保出来ない上、プロジェクターの重さに引っ張られて転倒しやすくなります。
そして、とにかく軽さを重視しているなど、耐荷重が低いものもNGです。コンパクトなプロジェクターでもそれなりの重量があるので、三脚が重さに負ける場合があります。
じゃあ結局どれが良いのか、ミニ三脚のおすすめはズバリこちらです。
これの良いところは脚の部分です。一個一個が関節になっているのでかなり自由に動かすことができ、しかもちゃんと固定できます。
これにより、三脚の高さを自由に変えられるほか、上にプロジェクターを載せても倒れにくい形にカスタマイズが可能です。
さらに、そのカスタマイズ性は折り紙付きで、しっかりと取り付ければこんな場所にも固定できてしまいます!(しっかり固定できていないと落下などでプロジェクターや三脚が破損するので、慎重に確認の上、設置は自己責任で!)
そしてついにプロジェクターと三脚が融合します!
融合!
このプロジェクターと三脚を融合させるとこうなります
どことなくR2-D2感を感じるSF的外観!チャーミングな上にサイズ感もバッチリ。実際に映してみたらどうなるか見てみましょう。
実際に映してみて分かった点は
良かったところ
- 画質は悪くない
- 明るさは十分(動画では明るさを30に設定。最大100まで上げられる)
- 音量は十分7小さく聞こえるけど、収録機器のマイクのせいなので、実際には大きいです(動画では音量を30に設定。最大100まで上げられる)
- 音質は悪くない(話し声を聞き取りやすくするなどの設定変更も可能)
悪かったところ
- 壁紙の影響を受ける
- 画面が暗→明に切り替わるとき、明るさ自動調整に少し時間がかかる
概ね期待通りの内容で、画質もいいし明るさも十分、音も満足できていい感じなのですが、これはどうしようもないなと思った点も2つありました。
一つは、当然のことながら投影面の状態が画質に影響を与えることです。
自室の天井がこのような格子模様になっているため、映像で白や水色といった明るい映像が投影された際、その模様が浮き出てきてしまいます。
和紙っぽい雰囲気に見えなくもないので、大神のような和風のゲームならむしろ雰囲気が出そうですが、基本的にはマイナス。購入前には壁紙を要チェックです。ただ、数日経つとだんだん気にならなくなってきたので、感じ方には個人差があるかもしれません。
もう一つは明るさの自動調節のタイムラグ。
調整にかかる時間は短いものの、調整しているなというのは気づくレベル。オープニング映像だと明暗が大きく変わるポイントがいくつかあったので気づく方が多かったんじゃないでしょうか。実際のゲーム中はそうそう変わらないので、特に気になりませんでした。
まとめとおまけ
いかがだったでしょうか。壁紙と明るさ調整、この2つのデメリットさえ気にならなければ、寝ながらゲームという夢の時間を実現できます!
個人的には、デメリットはあるものの、それを補ってあまりあるメリットがあるので、普段は専らプロジェクターでゲームしてます。何の変哲もないワンルームの部屋が、ちょっとした映画専用ルーム的な空間になるのは格別ですよ!
キーボードの問題さえなんとかなれば、パソコン画面も天井投影したいと本気で考えています。マウスはこういうのがあるのでなんとかなりそうだけど、キーボードはどうしたらいいのかな・・・
ともかくかなり満足できる買い物だったので、気になる人は是非検討してみてください。
最後に、三脚とプロジェクターを両方買うのはめんどくさすぎる!という方に、サンワサプライの「400-PRJ026」をご紹介します。
最大の特徴は、三脚が無くても天井等映画可能なこと。デメリットは明るさは最低限であることと、ブルートゥースには対応していない8内蔵スピーカーは一応ありますが、期待はしないほうが良いと思いますことです。
イヤホン端子があるので、イヤホンして使うから平気という方や、部屋は真っ暗にして使うから大丈夫という方で、とにかく手軽なのが最重要である場合にはおすすめできます。
なお、同じページでも200ルーメン以外は天井投影機能がついていないので注意してください。
以上、vekshinでした。
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